声を出す
先週、群馬県中学校総合体育大会が行われ、夏のチャンピオンは
男子:下仁田町立下仁田中学校
女子:甘楽町立第二中学校
となりました。男女上位2校は5日から開催される関東大会に出場します。県内の結果に満足することなく、関東大会で群馬県代表としてがんばってきてほしいと思います。
県総体、私は審判として会場にいましたが、あの暑くて熱い体育館で「有終の美」にふさわしいパフォーマンスを発揮するのは、難しいと感じました。だからこそ、日頃の訓練がものをいうのだと思います。体力、体調、技術、気持ち、チームワーク、チーム戦術…どの要素をとっても3年間のピークに近い状態に準備できたチームが結果的に勝つのかもしれません。
そんな刺激をもらって、今週もGHRの練習がありました。
今回はアップ後すぐに実践に近い攻防練習をしました。人数の関係で4対4にして、その中でDFのポジショニングや体さばき、連携等を教えました。こういう練習がこれまで不足していたので、選手にとって新鮮だったようでした。「こういうときはここに動く」「隣のDFがこうしたら、こうに声をかける」というアドバイスに真剣な表情で応え、すぐにチャレンジしていました。新しいことを覚える時の吸収力、ハンパないです。
何度も口を酸っぱくして言ったのは「声を出す」こと。私自身、DFは上手でないのですが声は武器になります。余分なフォローやマークが被ること、DFのミスが声を出していると格段に少なくなります。「声を出す」ことは、意思表示でもあるので選手はその都度頭を使います。戦術理解の手助けにもなるのです。また、「声を出す」と間違いに気づく手がかりにもなります。何より、DFで「声を出す」ことができるチームは強いです。
そんな持論から「声を出せ」とげきを飛ばしながら練習しました。
GHRの選手たちは、戸惑いながらもお互いに声をかけ合おうとがんばっていました。夢中になると声が止まるんですけどね。笑。あるあるです。
この練習で一番いい声だと思ったのは、M選手が守り切って相手のミスを誘ったとき、一緒にDFをしていたA選手が「M、ナイス!!」と大きい声で言ったことです。周りの選手も声をかけられたM選手も、思わず微笑んでいました。
仲間を認める「声を出す」。これが「声を出す」ことの最大のメリットかもしれません。
ちなみに、その後A選手がナイスDFをすると、今度はM選手がお返しとばかりに「Aちゃん、いいぞ!!」と、さっきの声に負けないくらいの大きな声で伝えました。